
◆イヌリンとは?
イヌリンとは、果糖が約30個ほどつながった多糖類の一種です。植物によって作られます。
イヌリンを生成する植物には菊芋、チコリ、タンポポなどがあり、根や茎に蓄えます。イヌリンは直物の備蓄エネルギーなのです。そのため、じゃがいものようにデンプンなどその他のエネルギーは蓄えない特徴があります。
◆イヌリンとデンプンの違い
でんぷんはまず口の中で、唾液中の消化酵素アミラーゼによって分解されます。その後も胃や腸で分解され、最終的にグルコース(ブドウ糖)になって体内に吸収されます。
イヌリンは腸ではじめて発酵分解されます。イヌリンは腸でフラクトオリゴ糖になり、腸内細菌によって代謝されます。しかし、体内にほとんど吸収されることはなく体外に排出されます。
イヌリンは腸に入り水分を得ると、ゲル状になり周囲にある糖を包んで体外に排出するはたらきがあります。そのため、イヌリンには「食後の血糖値の上昇を抑える機能」があます。これは消費者庁が定める機能性表示も示されています。
◆菊芋は、低カロリー食品
菊芋にはイヌリンが豊富に含まれていますが、カロリーは低い食物です。
・菊芋 35 kcal(100g)
・ごぼう 65 kcal(100g)
・たまねぎ 37 kcal(100g)